アメリカ人のピザ愛 by KK

今日はアメリカといえばピザ、ピザといえばアメリカというくらい
ピザが大好きな国、アメリカのお話。

昨年アメリカ議会では驚くべき新たな食の定義がなされました。
子どもの肥満問題が深刻化する中、公立学校の給食にもっと野菜・フルーツを
導入すべきという法案を検討するに際し、そもそもの野菜の定義として、
「大さじ2杯分のトマトペーストは野菜である」と決められたのだそう。
つまり、これをもって、大さじ2杯以上のトマトペーストを塗ってあるピザは、
立派な野菜の一員になった、というワケ。

こんなびっくりな食定義を持っているアメリカですが、
とにかくピザへの愛の深さは半端ではありません。
その愛の深さは、いろいろなもので表現されています。

まずは普通にピザ。
米ロサンゼルス近郊にある「Big Mama's & Papa's Pizzeria」の特別メニューは
2012年ギネス認定の世界で一番大きい正方形の宅配ピザ
そのサイズ、なんと1メートル37センチ四方!

さて、イリノイ州では、トム・シーファースさんとその妻アテナさんが、
いつでもどこでも大好きなピザの味を楽しみたい・・・ということで、
ピザ味のビールを作り出すべく、わざわざ醸造所を立ち上げ、ついにその開発に成功。

全くのビール作り初心者だった彼らはネットでビールの作り方を学び、
できあがったビールにトマトやバジル、ニンニク、オレガノなどを足していったのだそう。
そしてついにできあがったアルコール度4.7%の「pizza beer」!
トムさんによれば、「舌に乗せたときは普通のビールの味」で、
飲み込むと「ピザのトッピングの後味が得られる」という、一度に二度美味しいビールなんだとか。
このPizza Beerはアメリカでは大人気となり、すでにカナダにも進出。

そしてピザ愛はこんな形にも!
先月、フィラデルフィア郊外に「世界初」となるピザ博物館「Pizza Brain」がオープン。

19世紀の建物を改装して作られたらしいこの博物館、
館内にはピザをテーマにしたゲームや、映画のピザ登場シーンムービー集、
ピザにまつわるレコードやCDなど、アメリカとピザの歴史を学べる?様々な展示があるよう。
ちなみにオーナーは、27歳の青年なのですが、この彼、所有ピザグッズ数が
2011年のギネス世界記録に認定されたという正真正銘のピザラバー。
この博物館設立時には、Facebook上で支援金の寄付を呼びかけ、
その熱意に共鳴した人々からなんと1万6000ドル(約125万円)もの寄付が集まったのだそうです。
ちなみに館内ではもちろんピザを食べることもできます。
オリジナルの特製ピザや、ピザ風アイスクリームなど変わり種メニューもあるようです。

そしてアメリカでは、驚くほどピザグッズがたくさん売られています。
ピザ柄の帽子にTシャツ、パジャマ、そしてなんとピザ型の寝袋まで・・・

大好きなピザに包まれながらピザの夢を・・
そんな彼らの夢を形にしてしまいました。。

驚きのアメリカ人のピザへの熱意。
食文化のない国なんて呼ばれたりもしますが、
ピザは立派なアメリカの文化の一つとなりつつありますね!