あなたはいくら出す?オンラインで買う「スキル」 by AK

オンラインショッピングといえば、洋服、グルメ、家電、本…と
オンラインで買えないものはない!と言うくらい様々なものが買えますよね。
しかし最近ではそんなオンラインショッピングもさらに進歩。どうやら
買えるものは「物」だけではないようです。

みなさんの中には、リーズナブルにいいものが手に入ることの多い
オンライン・オークションを利用する方もいるかと思います。そんなオークションで
最近出品できるようになったのが、なんと自分の持っている「スキル」。
オークションサイトの「Yahoo!オークション」では、先月から新カテゴリーとして
「スキル、知識」が開設され、映像制作や通訳など、趣味や得意とすること、
自分ならではの「能力」をサービスとして出品できるようです。

どんな能力が出品されているのかというと、キャリア相談や作曲、通訳、
楽器のレッスン、結婚式の司会、似顔絵作成、犬の散歩、運転手、
家事代行…などなど、とにかく様々。
中には「落札者の代わりに出品者が自宅の壁を殴る」という「壁殴り代行」
なんていうものも。

ユニークな出品にネット上で話題となりましたが、ふざけているのか?と思いきや、
なんと落札は9件!1つの落札につき壁を1回殴ってもらえるほか、殴る強さの指定が
できる、といった細かな設定もされたこのサービス、お値段は即決で100円。
ストレス社会には欠かせない、ニッチなニーズがあったようです…。
こういった目には見えない「能力」をオークション形式で売る、というのがユニークですね。

オークションではこの他に、個人間で物の貸し借りができる「レンタル」オークションも
開始。スポーツグッズやアウトドア用品、インテリア、カメラ、ゲームのほか、会議室や
駐車場、さらには住宅などの不動産も出品できるのだそう。以前このブログでも
オンラインで物の貸し借りができるマッチングサービスをご紹介しましたが、
定額ではなく、「レンタルを入札する」というオークション形式というのが斬新です。

また、オークションではありませんが、「能力」をオンラインで売るものとして似ているのが、
プライベートコーチ・ネットワークサービスの「Cyta(サイタ)」。

「Cyta」では技能や知識があれば、仲介業者を通してそのスキルを登録することが可能。
各ジャンルで習い事をしたい人にそのスキルを時間単位で「売る」ことができます。
現在130ジャンルものスキル、約2千人のプライベートコーチが登録されているのだとか!
スキルさえあれば誰でも先生になれる?!と今注目されているのだそう。
ただしコーチとして登録するには仲介業者の面接が必要で、なんと合格率は約1割(!)と
狭き門だそう。そのため「本当にちゃんと教えられる人なの?」といった不安もなく、
安心してコーチを選ぶことができそうです。
他にも「先生登録」ができるリクルートの運営する習い事検索サイト「おしえるまなべる
などがあり、持っている資格やスキルを登録できるようになっています。

こういった「能力」をオンラインで売れる時代。
特にオークションに関しては、自分の価値観で入札できるというのが、個人個人の能力と
そのニーズをマッチさせる新しい形なのではないでしょうか。
「手に職」という言葉があるように、特技さえあれば皆さんも「スキル出品」できるかも?!