世界のおもしろエコホテル by KK

最近、環境や土地の文化・歴史への負担をなるべく減らし、
その持続性を考慮しながら楽しむ新しい旅行のあり方、
エコツーリズムという言葉をよく聞くようになりましたね。
今日は、まさに環境に調和した空間を提供してくれる、
世界のエコホテルをご紹介します。

スウェーデンのHaradsにある「Treehotel」。
コンセプトは「物質的にも視覚的にも自然環境を破壊しないホテル」。

森の中の木を支えに宙に浮いているかのように見えるこのホテル。
鏡張りの壁面に周りの景色が映りこみ、まるで透明のように見える「The mirror cube」や、
(ちなみにこの部屋には、鳥の建物への衝突防止として鳥に見える赤外線フィルムが張られているそう!)
部屋全体を木の枝で覆ってまるで巨大な鳥の巣のように見える「The bird nest」など、
各々ユニークなテーマを持った部屋が森の中に点在しています。
部屋には、ダブルベッド・バスルーム・リビングルーム・屋上があり、
二名の宿泊に対応できるようになっています。
下水処理施設がないため、各部屋のトイレは無臭の焼却炉で処理するなど、環境への配慮は徹底的。
まさに自然の中に溶け込むことができるエコホテルです。

お次はヨーロッパの王族やセレブの間で密かな人気を誇るホテル。
エジプト西方砂漠にあるオアシスの町、シーワの湖のほとりに建つ「Adrere Amella」は、
現地の自然や伝統を活かしたエコホテル。

ここ、なんと電気が通っていません!!もちろん電話もナシ。
(ガスはあるのでシャワーは浴びれるそう。)
電気のかわりに何で明かりを確保するのかというと、
部屋に用意されたランプやキャンドル、そして砂漠の夜に輝く満点の星!
室温調整はどうするの?と心配になってしまいそうですが、
このホテルは、塩湖から採取した塩と土地の泥を混ぜたカルシフという材料を使った
伝統的な建築技法で建てられていて、そのおかげで屋内は常に快適な温度に保たれるのだそう。
提供される食事は、地元の農家が栽培したオーガニック野菜やハーブを使ったベジタリアン料理。
日ごろの喧騒を忘れてゆっくりと大自然の中に溶け込む、
贅沢なステイをかなえてくれそうなホテルです!

最後はスペインの首都、マドリードの広場に昨年期間限定で登場した、「Save the beach hotel」。

ご覧の通り、ホテルの壁面はすべてゴミでできています・・!!!(うう、気持ち悪い)
これらのゴミは、ヨーロッパの海岸で拾われたもの。
ペットボトル、ビン、本、ゴムタイヤなどなど、私たちの普段の生活から出るゴミたち。
このホテルに使われているその量、なんと12トン。
客室は全部で5室。オープン中はあっという間に満室になったそう。
このホテルの考案者はドイツ人アーティストのHa Schultさん。
日ごろ私達がどれだけ砂浜や海を汚染しているのかを表現したとのことで、
地球を大切にしなければ、いつか本当にゴミだらけの世界に住むことになってしまう、
というメッセージを伝えたかったのだそう。
環境についてこれでもかというほど考えさせられる、これぞ究極のエコホテル?

忙しい都会の生活から少し離れて、
自然や文化を満喫できるエコホテルたち。
今度のおでかけにはこんなホテルを検討してみてはいかがでしょうか?