エシカルファッションの波が上陸!? by KK

エシカルファッション」という言葉を聞いたことはありますか?
エシカルファッションとは、その名の通り、良識にかなって生産・流通されているファッションのこと。
例えば環境への影響や、生産に関わる人の労働環境、生産地域の産業への影響などに
配慮したファッションを指します。
欧米ではすでにかなり進んでいるこのエシカルファッショントレンドですが、
この波が、ついに日本に上陸し始めています!

昨年、パリで開催された世界最大規模のエシカルファッションショー
世界中から「エシカルファッション」を支持するデザイナーたちが集まり、
洋服を製造する上での環境負荷の軽減や労働者の社会的平等を促進するため、
2004年から開催されています。

昨年このショーで、日本人のデザイナーが初めて優勝を果たし、注目されています。
優勝したのは福島県出身のRYOTA SHIGAさん。

コンセプトは「自然との一体感」ということで、彼は作品に「毛皮」を使っています。
エシカルとは一見相反したように見える毛皮ですが、
実は、RYOTA SHIGAさんの使う毛皮は、寿命で自然死した動物から皮を取ったもの。
従来の毛皮製品では動物たちから生きたまま剥いだ毛皮を使っていたりしますが、
皮を剥ぐ瞬間に動物たちが痛みで身体を硬直させるため、毛皮も硬くなってしまうのだそう。
それとは違い、命を全うして自然死した動物の毛皮はとても柔らかいのだとか。
ファッションのために命が犠牲になるのは悲しいこと。
10月、渋谷ヒカリエRYOTA SHIGAさんの2012AWコレクションが全て限定販売されるそうです!

そして、エシカルの波はジュエリーにも。
ジュエリーは女性にとって永遠の憧れですが、その陰では
あまりにも多くの人が犠牲になっているという、「紛争ダイヤモンド」の話はあまりにも有名。
(映画「blood diamond」をまだ観ていない方はぜひ!良作です!!)
ハリウッド女優のナタリー・ポートマンが、結婚の際にエシカルダイヤをはめていたことでも話題になりました。

HASUNA」は、チーフデザイナーであり、代表取締役でもある白木夏子さんが
立ち上げたエシカルジュエリーブランド。

全ての商品がフェアトレード素材を使用して作られているほか、
素材調達から生産、流通まで、全ての過程が可視化されて管理されているので、
環境破壊や児童労働・紛争に加担することなくジュエリーを楽しむことができます。

他にも、エシカル先進国イギリス・ロンドン発のエシカルファッションブランド
INHEELS」を、この6月に大山多恵子さんと岡田有加さんの二人が
オンラインショップとして日本でスタートさせました。

INHEELSは、「エシカルはセクシーじゃないって誰が言ったの?」をコンセプトに、
環境への負荷の軽いオーガニックコットンを使用した洋服や、
生産者への報酬をきちんと支払うことで、彼らの生活の質の向上を目指す
フェアトレードを取り入れたファッションを提案。
これまでフェアトレードファッションというと、あまりおしゃれではないイメージを
持たれがちでしたが、そのイメージを覆す、誰でも気軽に毎日楽しめる
おしゃれな服たちを届けています。

人も動物も環境もできるだけ犠牲にせずにおしゃれを楽しもうという
新しい波に目覚め始める日本の若い人たち
これからどんどんとエシカルファッションを選択するということが
身近になっていくかもしれません!
このとってもうれしい動きに、これからも注目です!!