独自キャラで存在感たっぷり!おもしろタクシー by KK

皆さま「痛車(いたしゃ)」という言葉を聞いたことがおありでしょうか。
私はつい最近まで知らなかったのですが、車体にアニメキャラクターなどを
ラッピングした車を「痛車」と呼ぶのだそうです。
この痛車、なんと個人所有の車だけではなく、
公共の交通手段であるタクシーにもどんどん登場中!
今日はそんなおもしろタクシーをご紹介します。

まずは九州の熊本から、戦国無双タクシー。
車体には熊本にゆかりのある「加藤清正」や「細川ガラシャ」のラッピング。
2013年6月30日までの期間限定運行で、乗車すると戦国無双の限定ポストカードがもらえるそう。

実はこのタクシー、ゲーム「戦国無双」のファンからのTwitterでのリクエストをうけて、
コーエーテクモゲームス熊本タクシーのコラボ企画として実現したもの。
Twitterで生まれの企画だけに、その始まりから実現までを見守っていたファンは多く、
営業前に加藤清正を祀る加藤神社にて行われた安全祈願には、
たくさんのファンが参加したようです。
ちなみに予約の際には、希望キャラクター・行き先・予約時間・クマポン(割引クーポン)の有無の
4点を伝える必要があるそうです。

お次は北海道、札幌から。
「札幌痛タク実行委員会」を主催する札幌のタクシー会社「長栄交通」は、
今年6月に、洞爺湖で開催された「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ」の開催に合わせ、
イメージキャラクターである「リトルベリーズ」をフルラッピングした痛タクを運行しました。

リトルベリーズとは、北海道の小果実「ハスカップ」・「アロニア」・「シーベリー」をイメージした
北海道の3姉妹萌えキャラ(ゆう・エリ・ラム)。
こちらも乗車すると「乗車記念カード」がもらえ、さらにはカードについたARコードを読み込むと、
リトルベリーズの限定映像が視聴できるという細かな仕掛けっぷり。
ちなみに痛タクを運行してからは売り上げや無線配送率が上がり、
ただの話題に上るだけ、ではなく、ビジネスにも好影響を及ぼしているのだとか!
長栄交通では「法人の会社や大人が『本気で行動したらどうなるか』ということを伝えたい」と
かなりの意気込みを見せているようで、すでに次のデザインも考案中なのだそう。
次はどんなびっくりタクシーを見せてくれるのか期待です。

最後は同じく北海道の函館から。
痛タクシーではないのですが、幸せを呼ぶタクシーとして話題の「モーモータクシー」。
(※HPを開くと牛が鳴きます。ご注意を!)
「北海道らしいタクシーを」ということで、2006年からこのモーモータクシーを始めたのだそう。

タクシーは外観も内装もすべて牛柄!!
そして運転手たちもみな、牛の着ぐるみを着用しています。
さらには全車両完備の機能として、クラクションがなんと牛の鳴き声!
さて、なぜこのモーモータクシーが幸運を呼ぶ、と言われているかというと、
モーモータクシーの車体の色には通常の白黒のもの以外にいろいろなカラーがあり、
レアカラーを見つけると良いことがあると、もっぱら話題なのだとか。
例えば赤は「見かけるといいことがある」と子供たちの間で人気、
ピンクは「見つけると彼氏ができる」と女子高生たちのウワサの的なのだそう!
赤はハッピーモーモー、ピンクはラッキーモーモーなど呼び名もついています。
実際にパチンコで大勝ちした乗客もいるのだとか!?

普段はあまり気にとめないタクシーのデザインですが、
各社いろいろな主張で存在感をアピールしているようです。
東京では見かけませんが、もし見かけたらぜひ一度は体験してみたいですね!