中野区 オタク文化で地域振興? by AK

「アニメと言えば秋葉原!」
そんなイメージを持った人がほとんどですよね。
でも実は「中野」も秘かなサブカルの中心地であることを、皆さんはご存知でしょうか?

◆メイドトレイン

そんな中野が沿線の西武鉄道では、1月に「メイドトレイン」なるものを臨時運転。
乗客は都内のメイド喫茶からやってきたメイドによる車内販売や撮影会を楽しみ、話題となりました。

西武鉄道では2007年から熱心にアニメ文化を取り入れた
地域振興活動に携わっており、「アニメのふるさとプロジェクト」を実施。

メイドトレインは今回2回目の試みで、
オタクカルチャーをこよなく愛す人だけでなく、
普段はメイドと縁のない「乗り鉄」にも好評だったようです。

個人的にはゆっくりしたい人には向かない電車だと思いますが、
テーマ性のある電車として面白いと思います。

聖地巡礼

もともと中野区周辺はアニメの制作会社が多く集まり、
中野ブロードウェイ」を中心とするマンガやアニメの専門店が集結した、いわば「第二の秋葉原」。

しかし区内には観光振興が目的の団体がなく、
宿泊や飲食に関しても充実していないため、
観光地としてはその特徴を活かせていないのが現状です。


中野ブロードウェイ内の玩具店

そこで区では今月、商店街など民間主導で観光協会を設立。
民間が主体となっての運営は都内でも珍しいと言います。

協会では今後、アニメ作品などの舞台を巡る
聖地巡礼ガイドマップ」を作成予定。

この「聖地巡礼」は、もともと埼玉県鷲宮市で
らき☆すた』というアニメ由縁の地を巡る
アニメファンの動きからできた言葉で、
鷲宮市ではこれを有効に利用した関連グッズ販売や
イベント活動に成功しています。

この「巡礼」は札幌や京都、金沢など全国各地で
広がりを見せており、現在約700(!)もの「聖地」が存在し、
巡礼者は年間100万人(!!)にのぼると言われています。

参考 http://www.j-cast.com/tv/2012/03/09124942.html


昨年末には映画も公開され、大人気のアニメ「けいおん」の京都聖地巡礼マップ(一部)。かなり細かいです。

中野区ではこの他にも、グルメ通が注目するご当地グルメ
「つけ麺」に関するイベントや、外国人向けに英語で分かりやすく
食べかたを説明する「ハウツーリーフレット」を配布予定。

「巡礼」するかは別として、食とアニメという2ジャンルを融合した、
今までにない新しい「マップ」に期待したいです。

秋葉に次ぐ「サブカルの街」として、
中野区がどのようにブランディングしていくのか、
今後の動向に注目です。


今月頭には電通が「オタクがラブなもの研究所」を発足し話題となりましたが、
22日にはサラリーマン川柳ならぬ、「オタク川柳」グランプリが発表される予定で、
世間でも盛り上がっているオタク文化

どう生かしていくかが、各地の今後のキーになりそうですね。