夢のスクラップブック 「Pinterest」 by AK

Twitter,　Facebook, mixi...　と様々なSNSがありますが、次のトレンドとして注目したいのが、「イメージ中心のSNS」です。
余分な文字がなくビジュアルだけで気軽に楽しめるだけでなく、物欲がダイレクトに刺激されるのでマーケティングツールとして
実際に使われているものもあります。アパレルやインテリアを中心として、企業サイドが参加しやすいのも特徴だと思います。

なかでも特に注目したいのが、今アメリカで話題沸騰中の「Pinterest（ピンタレスト）」。
アメリカのHitwiseの調査によれば、全米での昨年下半期6ヶ月間のトラフィックが40倍にもなり、Tumblerと並ぶ、
今まさに人気沸騰中のSNSです。

好きなファッションアイテムから夢の家まで、自分の好きなものを1冊のスクラップブックにまとめられたら…
といった思いを叶えてくれるのがこの「Pinterest」。
お気に入りの写真やリンクを自分のページにピンナップしていくシンプルなもので、ビジュアルがメイン。

Facebookのように、人のピンボードにコメントや「いいね」をつけたり、人のイメージを自分のボードに貼り付けることもできます。

実際使ってみましたが、雑誌のように一覧できるレイアウトでカテゴリー別に好きなようにピンナップできるので、自分でアップするだけでなく、フォローしている人のピンボードを覗くこともできるので、新しい出会いや驚きのある、新しい感覚のSNSでした。

◎特徴として
・余計な情報は伴わず、イメージだけなので、とてもシンプルかつ使いやすい。
・Facebookやツイッターのように過度なコミュニケーションを必要としないので、誰にでも優しい。
・ジャンルごとに使い分けができる「ピンボード」というアイディアが新しいくておもしろい。
といったことが挙げられます。

↑　　各ジャンルでボードごとにイメージを管理

「Pinterest」のように「イメージ化」された日本発の類似SNSには、Sumally、Shopal、Life-Xといったものがあります。
どんなものなのか、実際に比べてみました。

★Sumally

・昨年９月にローンチしたばかり。
・持っているもの「have it」とほしいもの「want it」を登録する、ウィッシュリストをビジュアル化した様なもの。
・アイテムはカテゴリー分けされており、気になるカテゴリーにしぼることが可能。
・ブランドものも多く、洗練された印象。

登録アイテムはローンチからわずか４か月で約25万点にものぼり、現在１５０万件もの「have it」/「want it」のインタラクションがあると言います。

★Shopal

・気になる商品、ほしい商品を嗜好が似たユーザー間でシェアするソーシャルショッピングサイト。
・Sumallyと似ていて、「持っている」「欲しい」を判別できるほか、「いいね」そして「いまいち」という評価が付けられる。
・Sumallyとの違いは、各オンラインショップでの価格比較もされており、yahooや楽天、amazonなど、
　そのショップページにジャンプできるようになっていること。
・食品など比較的日常的なものもシェアされ、カジュアルな印象。

★Life-X

・写真を整理できるライフログ（アルバム）サービス。
・タイムラインのほか、マップ形式でアルバムを作ることも可能。
・テーマを決めて使う人が多く、子供の成長をマンスリーでまとめたり、毎日作るお弁当の写真をアップする人など、
　記録を残す方法は人により様々。

「Pinterest」はこれら全てを融合した、自分だけの「オリジナル・ライフカタログ」といった感じでしょうか。
お気に入りのインテリア、アート、スイーツ、ファッションなどの写真をアップできるので、
ウェディングプランや揃えたい家具のセレクション、夢のキッチンなど、使い方は様々。

「夢」を貼り付けられる「Pinterest」。
みなさんも、「自分だけのライフカタログ」をつくってみては？