時はハイテク健康管理時代 by AK

インフルエンザが流行っている今日このごろですが、皆さんは日頃の体調管理、
きちんとされていますでしょうか?以前「セルフチェックで健康キープ」で
自分でできるヘルスチェックについてご紹介しましたが、今回はテクノロジー
進化が目まぐるしい昨今ならではのデジタルな健康管理についてご紹介します。 

クリスマスにお正月、バレンタイン…と、冬になるとどうしても美味しいものに
囲まれて食べ過ぎてしまう、なんてことありませんか?
そんな人が使えそうなのが「ダイエットゴーグル」。
数年前には「青色は食欲を抑える効果がある」と青いレンズのダイエットメガネが
話題となりましたが、昨年、テクノロジーを駆使したデジタル版が登場。

東大の教授が開発したこのゴーグルは、なんと手に持っているおやつの見た目を
自由自在に変えることができるという映像処理システムが搭載されたもの。
見た目のサイズを大きくすれば、視覚からの情報に脳が錯覚を起こし、仮想満腹感を
与えてくれるのだとか!実際にメガネを装着し、クッキーを満腹になるまで食べて
もらうという実験を実施したところ、大きく見せた場合は食べる量が減り、小さく
見せた場合は食べる量が増えたのだそう。
東大では他にも、視覚や嗅覚から来る脳の錯覚を利用して、ただのクッキーをチョコや
ストロベリー味に変化させるというシステムを搭載した「MetaCookie」というゴーグル
を開発。家庭用としての普及はまだまだ難しそうですが、過剰肥満の解決など、医療の
現場でも役立ちそうですね。今後どう発展していくのか注目です!

お次に紹介するのは、中国のデザイナーが手がけたコンセプトトイレ「e-URINAL」。

尿が飛び散らず、お掃除が楽にできるようにとデザインされたこちらのトイレ。
便器上部にはタッチパネルで操作できるヘルスチェッカーが埋め込まれており、
毎回おしっこをするだけで健康状態がわかるというもの。
尿PHや、尿比重、白血球、尿タンパクなどの数値が一覧で表示され、総数値から
健康度を100点満点で表示。そのデータを記録し、グラフにすることも可能なんだとか!
進化し続けている便座タイプに比べ、あまり発展のない男性用便器に健康管理機能を
付けてしまおうという着眼点がユニーク。まだ企画段階だそうですが、家族の健康を
気遣う主婦などに需要があるかも?しれません。

最後は既に導入が始まっているデジタル健康管理法。
服用する薬の用法・用量などを記録する「お薬手帳」。皆さんはお持ちでしょうか?
昨年からそのお薬手帳の電子版の提供に乗り出している調剤薬局が増えており、
一部の薬局、大手スーパーのイオン内の薬局などで既に開始されているそう。

薬局で発行された保険調剤明細書のQRコードをスマホで読み取ると、薬剤の
用量・用法などのデータが取り込まれ、スマホさえあればいつでも簡単に情報を
確かめられるというもの。設定さえすれば飲み忘れをアラームで知らせる機能も
使えるのだとか。薬の情報の2次利用など、懸念は色々とある様ですが、誤飲
などの事故も防ぎ、簡単に自己管理できるという意味では画期的。
個人的にはスマホ利用者と薬局利用率の高いお年寄りはあまり相性が良くない気も
しますが、今後の導入の広がりが気になるところです。

こうして見ると、テクノロジーの進歩は今後も健康管理という分野でかなり大きな
役割を担っていきそうです。既に健康管理アプリなどは登場していますが、バーチャルに
満腹感を得れるなど、新しいテクノロジーを駆使した「ハイテクダイエット」や家庭で
できる「サイバー健康診断」なども、将来トレンドになっていくのかもしれませんね。